*蛇足ながら後書き*
ミスティックアークの物語の核心部分は、人によって解釈は様々だと思います。
特にあのEDは理屈や理論で説明できるものなんかではないと思っています。
私はあえて解釈も何もしないまま、十数年もほったらかしです。
昔ゲーム雑誌のインタビューで、「生まれる前の物語だった」と言われていたのが唯一与えられた解釈の方向性かと思います。(「ゲーム批評」Vol.7 1995)
エニックスの公式ガイドに、闇のアークについて「それ自体は特に悪というわけでは
ないらしい…?」とありました。7つのアークは元々女神様のもので、女神様だって
「闇」を持っているのです。人間だったら尚更です。
「光」と「闇」の両方なくして人間の心が完全であるとは思えません。
「闇」の部分を抑えて、共存することにこそ強さが必要なわけで。
主人公は「闇」と「邪心」を倒したけれど、それは消滅させたのではなく
自分の中に得た、あるいは取り戻したのだと思いたいのです。
主人公自身のそれらと共存することができるのは、主人公しかいないのです。
闇の世界のあの子の日記が可哀相すぎたため、かなり闇寄りの解釈です。
でも直後にプレイした「天地創造」も、そんな光と闇がテーマだったので
ちょっとそれも影響しているかもしれません。
「きみの夢を見た」 1995.09.02 第一稿
女神様が闇の世界にあの子を閉じこめたんだと思い込み、
「女神様ひどいわ!」と突っ走って
クリア直後の衝撃と衝動をアンケートハガキに書き殴り、書き足りなくてこのSSを書いて当時ワープロで書いたそれをその辺の紙に印刷してホッチキス止めした冊子をアンケートハガキと一緒にエニックスに送りつけてしまったのでした…後に同人誌にもしました。若気の至りです。
これを誰かに読んでもらうために同人誌作ったりHP作ったりしてしまった
業の深い作品であります…。
「かえるべきところ」 1995.11.08 第一稿
わりと勢いだけで書いてしまいました。
「落ちてきた少年」 1996.01.11 第一稿
同人誌を作ることにした時、一貫した物語にしようと思って書きました。
ミスティックアークプレイと同じ頃、綾辻行人の館シリーズ、特に「時計館の殺人」に
大ハマりし、某由季弥君とあの子がオーバーラップしたため取り返しのつかないことに。
時計館と関連して谷山浩子の「歪んだ王国」というアルバムにも大変影響を受けました。
闇の世界・時計館・王国のトリプルミックスは大変効きました…。
これらと出会わなければ、全然違う人生を歩んでいたと思うくらいに。
2007.07.09追記
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