※注
クロジャー前提誘い受けクロウさんっぽい。もうどっちでもいい。
シチュエーションがわからない。
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クロウがベッドに腰掛けている。
バジャーはその前に立っているから、バジャーがクロウを見下ろしているみたいな格好だ。
ベッドの縁に片膝と手をついて屈み込むと、目線はずっと近くなる。
クロウがほら、と言うように顔を上げたので、バジャーは恐る恐る、白いシャツに手を伸ばした。
覚束ない手つきでぷちん、と一番上のボタンを外すと、襟が開いて喉元が露わになる。
ふ、とクロウが息をついた。
バジャーもこっそり息をつき、もうひとつ、とその下のボタンに指をかける。
「・・・・・・・・」
なんでだろう、自分の服と違って、ものすごく外しにくい・・・・
「なあバジャー、知ってる?」
「な、何を・・・?」
不意にクロウが話しかけてきた。
ボタンを外すとか外されるとか、バジャーが今ものすごく緊張しているとか、そんなことは全然関係ないみたいにいつもと全く同じ口調で。
「服の合わせ目って、男性と女性じゃ逆になってて、まあ・・・高貴な女性は召使いとかに着替えさせてもらうからそうなったって説があるんだけどさ、」
もう少しで震えだしそうな指先が、ようやく二つ目のボタンを外す。
クロウの話は半分くらいしか頭に入ってこない。
二つ目が外れると、意外と華奢な鎖骨が見える。
クロウはいつもトレードマークみたいにマフラーを巻いているけど、これくらいなら夏に見ることもある。
「・・・つまり、向かい合った時に異性の服の合わせ目はボタンが外しやすいっていう・・・」
何がどうしてつまりなのか、バジャーには半分くらいしかわからなかったけれど、少しずつ染み込むようにわかってきたのは、バジャーは男で、クロウも男だから、ボタンがとても外しにくいんだということ。
でもこの三つ目のボタンが、二つ目以上に外しにくいのは・・・
どうして、なんだろう、
ドクンドクンと鳴る自分の心臓の音が部屋中に聞こえているような気がしたけれど、もしかしたら、そうだ、このボタンを外したら、クロウの心臓の音も聞こえるかもしれない。
そう思って外しにくい同性のボタンを外そうと苦心するバジャーを見上げていたクロウが堪りかねたようにふふ、と笑った。
「バジャー、もう・・・何やってんだよ」
クロウがバジャーの両腕を掴んで引き寄せたので、勢いで二人でベッドに倒れ込んでしまった。
ぷちん、とバジャーの身体の下で、三つ目のボタンが外れた。
《END》 ... 2010/05/27
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ネタ原案はレイ友某さん。
第二ボタンより第三ボタン外す方がドキドキするよ!っていう電波を受信した。でも第一ボタンから既に挙動不審だった(笑)。ボタンに絡まる何かを思いつかなかったので、シチュエーションまるっと無視しちゃいました・・ごめーん。 |